痛みがあるから鍼でなんとかしたい、そう言った思いで来院される方がほとんどです。

痛みの原因はさまざまですが、慢性化した痛みの場合ちょっと様相が違ってきます。

10年前にヘルニアをやったから痛いなどと言われる方が結構います。

また病院で画像検査をして骨が変形している、ズレている、ヘルニアの状態だからこれが原因で痛みがあるので、治りません。もしくは痛みと付き合っていくしかないでしょう、など果たしてそうでしょうか?

以下の論文は100人中37人頚椎症のある患者を集めMRIで画像診断した際の放射線読影医の診断結果です。まとめると

①40歳以上の人の59%にヘルニア像を含む椎間板の異常が認められた。

②60歳以上になると93%に椎間板の異常が認められた。

要は

骨格の異常と痛みは相関が無く、骨格は年齢に応じて何らかの変化を見せるものということです。

当院の臨床において、画像診断を行い医師から、あなたは骨の異常で痛みが出ている、と指摘された人ほど痛みを悪化させている現実があります。

画像診断で痛みを指摘されたいとはほとんど痛みが増悪、または取れにくい状態です。

なぜならそこには恐怖が介在するからです。